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2022.02.10

地下室の防水工事

1.はじめに

地下室のある家と聞くと、音楽鑑賞や、映画鑑賞、ワインセラーなど、趣味を満喫するためのスペースというイメージを持つ方が多いと思います。

また、地下室を作るにあたって、一定の条件を満たせば、建物全体の容積率から延床面積の1/3を最大として外すことができる、「容積率の緩和」の恩恵を受けることができます。

しかし、地下室は地上の居住スペースとは違い、地面の中にある居住スペースになるので、地上とは異なる考え方が必要となることをご存知でしょうか。

地下室を検討する上で一番重要なのが防水対策です。地下室は建物の土台としての役割も持っているため、しっかりと防水対策をしないと地下室は疎か、その上の建物にも影響してしまう可能性があります。

今回は、地下室の防水工事の必要性についてご紹介します。

2. 地下室の防水工事が必要な理由

地下室を作る場合、ほとんどがコンクリートを使った地下室となります。通常のコンクリートには防水性能がないため、必ず防水対策をする必要があります。

例えば、雨が降ると、雨水は地面に吸収され、地下のコンクリートはその水分の影響を受けます。日本の夏は台風の影響で、集中的に豪雨に見舞われることもあるので、一時的に地面の水分量が多くなる時期もあるので、防水対策をしないと、地下室に浸水してくる恐れがあります。

浸水の可能性は雨水だけではありません。地下室は地下水の影響を受ける可能性もあります。

有名な話では、1991年に、JR武蔵野線の新小平駅で発生した浸水事故があります。台風の影響で集中的な豪雨に見舞われ、新小平駅は、周辺地下に流れる伏流水により、地下水位が上昇し、浮力によって地面から持ち上げられてしまいました。その結果として、駅の一部が崩壊して浸水してしまいました。

地下室を含めた住宅を検討する場合は、事前に地盤調査を行うことが建築基準法で義務付けられています。調査の結果を基に地下室の計画、防水対策を行う必要があります。

3. 地下室の防水工事の種類(後やり防水、先やり防水)

住宅を建てる際に、まずは住宅の基礎となる「躯体」を作ります。これを作るために地面を掘り起こし、土が躯体に流れ込まないように作業をします。これを「山留め」と言います。

山留めを行った後、躯体となる部分の型枠を形成し、コンクリートを流し込んで、しっかりと固まることで躯体が完成します。この躯体に対して処理を施すのが地下室の防水処理になります。

後やり防水

あらかじめ躯体となる面積よりも広く地面を掘り起こし、山留めと躯体の間にスペースを作った状態で躯体を完成させます。その後に型枠を外し、コンクリートの外側から防水処理を施します。

外側から打設後のコンクリートの状態を確認することもできるため、安定した防水性能が見込めます。

作業完了後は、作業スペースの埋め戻しを行います。

先やり防水

先やり防水の場合、躯体のコンクリートを打設する際、山留めを外側の型枠として利用します。そのため、防水処理はこの山留めに対して行い、防水処理された山留めの内側にコンクリートを流し込み躯体を完成させます。

埋め戻しの工程や、掘削する土の量が少なくて済むため、制作コストの削減になります。また、狭小の土地でも行えるため、後やり防水よりも狭いスペースで施工が可能なため、都内などではこちらの方法が主流となっています。

4. 地下室が漏水する原因と対策

地下室が漏水する原因は様々です。

その原因のひとつひとつを地道につぶしていく必要があり、残念ながらなにか一つをやれば全て解決ということはありません。

地下水のある場所にあった計画や施工がされていない場合

地下水位のある場所で地下室を作る場合は、コンクリートが打設できる状況にします。排水計画や山留工法の検討、物件の状況にあった防水工法を選びましょう。

木造基礎や鉄骨造のような異なる部材とのとりあい部分や、コンクリートの中に打ち込む給排水、電気のようなコンクリートの中に埋め込む設備配管部分への対策がきちんと行われていないと、漏水の原因となります。

打設前にしっかりとした防水対策が必要です。

ジャンカやひび割れによる場合

まずジャンカやひび割れのないコンクリートが打てるようにすることが重要です。
コンクリートの配合や打設計画についても考える必要があり、また天候による影響も無視することができません。

コンクリートは強度が出るまで時間がかかる材料であるため、最低限の適正な養生期間を確保することも効果的です。

また対策をしたうえで、それでもジャンカやクラックが入ってしまった場合、その部分に対してどのような処理を行うを検討する必要があります。

結露による場合

漏水と結露は本来まったく別問題なのですが、結露による漏水と考えられるケースも少なくありません。

断熱材を使用したり空調機械による湿度対策を行っていない場合、室内の湿気が行き場を失い結露となり、そして漏水と見分けがつきにくい結露が発生してしまいます。

二重壁からの漏水

結露対策として二重壁を作る方法があります。二重壁には排水経路を設けて、そこから排水することで、建物内に結露をさせないような仕組みとなっています。しかし、二重壁の排水が詰まってしまうと、排水経路が機能せずに水が溜まってしまい、結露、または漏水の原因となってしまいます。

いくつかの例を紹介しましたが、地下室は建物の基礎も担っているため、地下室が劣化することは、建物全体へ影響する恐れも考えられます。防水性能、断熱の重要さをしっかりと理解した上で検討するようにしましょう。

5.漏水してしまった場合の対処方法

躯体の施工段階でしっかりと防水対策をすることが、一番の対策ですが、外部からの影響があった、経年による劣化、不測の事態による影響など、それでも何らかの理由により漏水が起きてしまった場合は状況にあった対処をします。

漏水の原因によって対処方法も様々なため、まず調査をして漏水箇所を特定し、補修方法の検討しましょう。

地下室の漏水の原因特定は屋根や外壁に比べて難しく、実績がしっかりとした、信頼できる工務店に相談することをお勧めします。

6. タケイ工業で地下防水をするメリット

少スペースでも防水が可能

通常地下室を作る場合は、床面積以上の面積が必要になります。そのため、敷地面積が狭いと、通常では地下室を作ることが難しい場合もあります。

しかし、タケイ工業の地下防水であれば、人が入り作業ができるスペースであれば狭小スペースでも防水を行うことができます。

二重壁不要で地下室を広く使える

コンクリート自体が防水層の役割を果たす「防水コンクリート」を使用するため、二重に壁を儲ける必要がありません。そのため、従来の方法よりも地下の居住スペースを広くご利用いただけます。

水が出る場所でも地下室を施工することが可能

事前の地盤調査で水が出ていることがわかっても、弊社では地下室を作ることが可能です。条件に合わせた提案をさせていただき、最適な施工をいたします。

地下室でも10年の保証がありメンテナンスフリー

地下室の防水工事と止水工事は異なります。そのため、工法によっては防水工事はできるけど、止水工事はできないといったケースもあります。

このことから、地下室の防水保証を受けることができないケースが多くあります。

タケイ工業で施工した地下室は10年の防水保証がついた地下防水の施工を行います。

基本的にはメンテナンスフリーで、万が一メンテナンスが必要でも容易に対応することができます。

7.まとめ

住宅の地下室は、防音効果もあり娯楽スペースの確保や、容積率の緩和による居住スペースの増設など、様々なメリットがあります。

また、商業用の建物であれば床面積を広く確保したり、地下部分の店舗など限られた敷地を有効に使用することができます。

特に都心部で建物を建てる場合は積極的に検討する方も多いと思います。

しかし、地下室は地上とは違い、雨水や地下水の影響を受け、湿気の影響を受けやすく、きちんとした防水工事の知識を持って検討する必要があります。

防水対策に加えて、地上の建物とは異なるメンテナンスが、地下室では必要であるということを踏まえておけば、快適な地下の居住空間となるのではないかと思います。

長期的に安心して地下室をご検討されているのであれば、10年の保証があるタケイ工業での施工もご検討いただければ幸いです。

ご検討されている場合はお気軽にお問い合わせください。

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